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第01巻 初版 03/06/25
■「しにがみのバラッド。」
文
ハセガワケイスケ
イラスト
七草
文庫
電撃文庫
世界観
現代
趣旨・1
美談
趣旨・2
----
ストーリー
:3
構成
:3
描写
:3
キャラクター
:3
意外性
:3
テンポのよさ
:4
オリジナリティ
:3
評価 :B
文章難易度:●●●○○○
ひと言:
若者向け美談集
彼女と黒猫と死は、優しさと共に訪れる。
俺は死にたい。廃ビルの上、その窓から飛び立てば、くだらない世界から解放される。同じくここで死んだ者と同じく自由になれる。
しかし、誰もいないはずのそこに、白い服と赤い靴の少女が立っていた。彼女は自分で「死神」と名乗った。
■交換入手。そのうち買おうと思ってたので、ありがたい交換でした。 なかなかの良作。死にまつわる短編集で4本を掲載。切り口は優しくあり、時には厳しく、つらいけれど、最後はなにか温かく救いがある。そういう作品。 普通のストーリーモノだと、物語を確定させておいて見せつけ、「さあ、こんな話はどうだ」と賛否を得る手法が基本だけど、これは読後に「読者それぞれがどう思うか」という部分が感じられる。他作品とはチョイと違うモノなわけですな。 特に第4話では、登場人物が最終的に幸せか否かは決める事ができない。その人物にとっては「悪夢」としか言えない終わり方なのだし。一応、「あれで良かった」的なセリフを主人公の一人が言うのだが、それは本当に気休めにしかなってない。可とも不可とも言えないのである。 こういう「読後に考える」事を要求される小説は貴重だし、なかなか書くことは難しい。いい小説、いい作家だ。 さて、この1巻に関してみれば、比率として美談が多い。それゆえに、別味を望んでしまうのはワガママかもしれない。なんだか無性にブギーポップが読みたくなった。殺伐さとか比べると、対極だからかもしれないねぇ。
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第01巻 初版 03/10/25
■「しにがみのバラッド。」 ・2
文
ハセガワケイスケ
イラスト
七草
文庫
電撃文庫
世界観
現代
趣旨・1
美談
趣旨・2
----
ストーリー
:3
構成
:3
描写
:3
キャラクター
:3
意外性
:3
テンポのよさ
:4
オリジナリティ
:3
評価 :B
文章難易度:●●●○○○
ひと言:
若者向け美談集
彼女と黒猫は白。そこに『黒』が混ざり合わさる。
モモとダニエルが出会うのは、何かを無くした人達、何かを探す人達。求めている先には、きっと今までとは違う自分がいる。だけど何かに絡み取られている自分。
彼女のささやかな言葉で、ささやかな涙で、人は変わっていく。
■交換入手。 変わらず「美談集」であり、様々な人々の苦悩が解決されていく、んー違うなぁ、昇華されるといいましょうか。そういう話自体をのんびり読む本。 文章やら構成はまったく問題ないし、内容の善し悪しは個人の心の捕らえ方が決める話だから、評価自体、無意味だと思う。 まあ欲を言えば、善人や、悩める「若者」の前にしかモモ達は現れないので、「死を前にした老人」や、「死にかけてる悪党」などのエピソードも欲しい。・・・・まあ、対象年齢自体が若者向けという前提みたいだから、なくても文句はいえないんでしょうけど、大人から読むとそういった部分で物足りない。というかカバー範囲を広げて欲しくはある。 前記の通り評価自体に意味は無いけど、義務的な評価をするのなら、これくらいでしょうか。
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第03巻 初版 04/01/25
■「しにがみのバラッド。」 ・3
文
ハセガワケイスケ
イラスト
七草
文庫
電撃文庫
世界観
現代
趣旨・1
美談
趣旨・2
----
ストーリー
:2
構成
:3
描写
:3
キャラクター
:3
意外性
:3
テンポのよさ
:4
オリジナリティ
:3
評価 :C+
文章難易度:●●●○○○
ひと言:
そろそろ芸が無くなってきた
白の服と赤の靴。そして黒の猫はまたそこで魂と出会う。
じーちゃんが死んだ。残されたのは一つのゲーム。まるで落書きみたいな地図を手に、カンタロウの宝探しゲームは始まった。
補習に行くと嘘をついたのを幼馴染みにみつかり、一人旅は二人旅へ。そしてたどり着いた先にあるものは?
■交換入手。 相変わらず優しい。このシリーズは、感動とか殺伐とか不条理とか、話自体のオチを楽しむ作品ではなく、優しさを楽しむのが主体なんだと思う。だから安心しながら読めてうれしい。 が、しかし、それ故に山場という物がイマイチ不鮮明になってしまうという欠点があり、目立つ、という事から考えれば損をしているのかもしれない。 前巻でも言ったとおり、あくまで「若者」しか出て来ないので、毎巻ごとに代わり映えがしないのも痛い。そろそろ芸風乏しい、と言いたくなって来る。 個人的には、シュールを売りとするキノ旅よりは好き。まあ話の方向性が正反対なので、その辺は好みの差であっていいと思う。
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