ティータ と アガット

あとがき
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 封印区画・最下層でリシャールと対峙したエステル達。
 リシャールはあの時、こう言いました。
「奇跡というものは、神の祝福を受けた英雄にしか起こす事はできない…」と。

 でも、エステルは反論します。

「父さんだって、別に一人で帝国軍をやっつけたわけじゃない。色々な人と助け合いながら、必死に国を守ろうとしたんでしょ? みんなが、お互いを支えあったから、結果的に戦争は終わってくれた。大佐だってその一人だったのよね?
 今、あたしたちが、ここにいる事だって同じだと思う。色々な人に助けられながら、ここまでたどり着くことができたわ。でも…それは奇跡でもなんでもなくて……。あたしたちが普通に持ってる可能性なんじゃないかって思うの。
 もし、これから先…、戦争みたいなことが起っても…みんながお互いに支えあえば、何でも切り抜けられるような気がする。わけがわからない古代の力より、そっちの方が確実よ、絶対に!」



 僕はこの言葉こそが、「英雄伝説が、英雄伝説であるべき理由」だと思いました。
 英雄と呼ばれる者は一人ではなく、多くの人達の支えあう力によって困難を乗り切る。それが英雄伝説3から受け継がれてきたテーマだと思うんです。

 この話は、1〜3話のような短編的なものとして終わらせる事は十分できました。だけど、話を続けるうちに様々な人達を登場させ、活躍しなければ、英雄伝説の面白味は発揮できないという気がしてきたんです。

 誰もが努力し、時には支え合って事件を解決する。それが英雄伝説だと思えたのです。

 僕の文章力は稚拙ですが、キャラクターだけはインパクトがあるようなので、そこを頑張ってみました。ティータとアガットだけでなく、キャラクター達に少しでも愛着を思ってくださるなら、それだけで成功かな、と思います。

 ちなみに、グラッツ、メルツ、キリカさん達は劇中の会話から想像して性格を広げたものです。一応、それらしくはしたつもりですが、気に入らなかったらごめんなさい。もちろんSCでは違う性格の可能性もあります。ご勘弁ください。
 でも、設定関係は完璧に原作重視してます。も〜とことん調べましたのでバッチリなはずです。

 

 ここまで読んでくださった方々に、心より感謝させていただきます。
 もしよろしければ、感想いただけると嬉しいです。

 もしまた、英雄伝説のノベルを書くとしたら、セカンドチャプター後になるでしょうね。
 それでは。


*設定について
 この物語はFCのみを参考にした作品です。
 後日発売のSCの内容は考慮されておりませんので、あしからず。





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